授業計画
第1回:英語授業の概要(目標設定、授業実践、教材、学習方法、評価、省察など)
英語科教育法を理解するために、
- カリキュラム・シラバス(小中高の学習指導要領・教科用図書 (教科書)、学習到達目標及び年間指導計画・単元計画・各時間の指導計画、小学校の外国語活動・外国語の学習指導要領並びに教材・教科書、小・中・高等学校の連携の在り方を学ぶ。本科目では、英語科教育法Ⅱ-1の基礎を受けて、
- 英語指導の資質・能力を高める
- 授業づくり
- 学習評価の実践を培うことを、実際の模擬授業を通してさらに習熟する
- 第二言語習得の内容は実際の授業指導に生かす工夫を図る
Reflective Teaching (RT) is a self-assessment of teaching, wherein an instructor examines their pedagogy, articulates reasons and strengths for their strategies, and identifies areas for revision or improvement. RT involves an examination both of one’s underlying beliefs about teaching and learning and their alignment with actual classroom practice, throughout a course and afterwards. RT operates as an umbrella term denoting a variety of practices, including teaching inventories and observation protocols, self-assessments, and consideration of student evaluations.
https://poorvucenter.yale.edu/ReflectiveTeaching
Teaching Practice - Reflection in Action | University of Helsinki
Finnish Teacher Education | University of Helsinki
10 fun ways to reflect on your teaching
第2回:中学校における授業実践の理解(1)カリキュラム・シラバス
中学校の英語授業実践の内容を確認し、教科書の構成などを研究し、中学校での英語学習の目標や内容の概要を把握し、授業を考察する。
授業を実際に見て、考える1
第3回:高等学校の英語学習指導要領・教科書の理解(1)カリキュラム・シラバス
高等学校の英語授業実践の内容を確認し、教科書の構成などを研究し、中学校での英語学習の目標や内容の概要を把握し、授業を考察する。
授業を実際に見て、考える2
第4回:小中高の英語授業実践の一貫指導のあり方(1)カリキュラム・シラバス
小学校から高等学校までの英語授業実践の一貫性を確認し、教科書構成などを研究し、小学校から高等学校までの英語学習の目標にかなった授業実践を考察する。
授業を実際に見て、考える3
第5回:模擬授業準備 10月28日
第6回:模擬授業1 11月4日
Mさんの授業:
指導案はよく考えて作成されていました。実際に中高生に教える際もある程度きちんと教えられると思います。生徒に話すときに、生徒に向かってきちんと話しているかどうか。生徒が本当にわかっているか確認しているかどうか。見本を示すとしたら、きちんと示す必要があります。そのためにはやはりちょっとした工夫が必要です。その工夫をしたかどうか。一手間がちょっと足りなかったような気がします。それなりうまくできたと思いますが、細かい改善点に自分で気づくかどうかがカギとなるでしょう。参考に次のサイトを見て考えてください。
参考:求められる優れた英語教師とは、教材準備など、どのように工夫すればよいか
Sさんの授業:
いろいろと工夫の跡が見える授業でした。一所懸命勉強するといい先生になると思います。アクティビティの準備を手作りでよくやりました。その姿勢は大切です。失敗はあったとしても、次につながる実践でした。課題は、誰に何を教えるか(目標と評価)を深く考えることです。何のために英語を学ぶのか?私は、英語でコミュニケーションができるようになることだと思います。そのための文法です。文法のための文法ではないと思います。次のサイトを参考にして考えてください。
第7回:模擬授業2 11月11日
Oさんの授業:
学習指導案には形はありませんが、一応日本の小中高ではいくつかの型があります。この授業でも一つのひな型を示しています。ただ、大切なことは、1)目標とその評価と、2)展開です。その点で明確でした。一つ欠けていた点は、「コミュニケーション」という観点です。実際の授業には活動はありましたが、コミュニケーションという視点がちょっと足りなかったと思います。文法とコミュニケーション活動をうまくつなげようとする試みはとても重要で、それがうまくできると授業は大成功です。が、あまりこだわり過ぎると不自然になるので、何事も自然にがよいと私は思います。
Focus on formを勉強しましょう。いくつか参考まで。書籍など、他にもたくさんあります。
The importance of focus on form in communicativelanguage teaching
コミュニケーション活動
18 Ideas for ESL Speaking Activities for Adults
Tさんの授業:
少し言いすぎたかもしれません。ごめんなさい。元気だし、前向きだし、声もよく出て、教師になれば生徒に慕われる先生になると思います。今日の授業はちょっともっとないと思いました。よくあることですが、発想やアイディアはとてもいいのですが、それが一人よがりになったり、実態をともなわないことがあります。自分でも授業しながらわかったと思います。原因は、目標と評価、実際の展開のシミュレーション、工夫、手間をかけるなど、授業準備の不足です。生徒の気持ちになって考えるとすぐにわかります。学ぶ生徒の視線で授業を考えましょう。授業はすぐに改善します。「失敗は成功のもと」です。
参考:
あきたの英語 指導事例集 - 秋田県
英語授業で常に意識すべきこと
自分なりに、これをきっかけに考えてください。期待してます。
第8回:模擬授業3 11月18日
Aさんの授業:
授業はとても良かったです。いい先生になると思います。さらに、いろいろと工夫してチャレンジしていたので、何をやってもきっと活躍すると思います。準備もよくしていました。それはたとえうまくいかなかったとしても、必ず次につながります。何事にもその姿勢は貫いて下さい。一つ指摘しておきたいことは、指導案です。授業のときも言ったので改善した方がよいです。指導案は、1)自分のため、2)指導者や参観する人のため、の二つの役割があります。その点からすると、1)は、おそらくどのように展開するかを、言語材料も含め綿密に用意することが、間違いをしないために重要です。tallとhighの形容詞の使い方、比較級の語形変化、聞く、読む、話す、書くなどの技能、教科書テキストの内容など、自分が50分の指導をするための綿密な計画を立てておく必要があります。2)は、研究授業や本日のような模擬授業をするために、簡潔にわかりやすくポイントを示す必要があります。
学習指導案(lesson plan)にはいろいろな考え方がありますが、参考まで。
15 Reasons Why Having a Lesson Plan is Important
Nさんの授業:
まだ授業というものがどういうものかが分かっていないような気がします。アイディアは決して間違っていないし、shouldを説明し、shouldの使い方を示し、活動の場を提供する。基本的に間違っていませんが、shouldが実際にどう使われているか、それを聞いて、読んで、話して、書いて、学習者は理解すると思います。
✖️ 説明する → 分かる
◯ (実際に使用されている)例を示す → 意味が分かる → 使う練習をする
→ 実際に使ってみる → (使い方を)確認する → 応用する
理解するには、段階を踏んで実践の場を提供し、「なるほど」と思わせる必要があると思います。この方法は多様です。また、学習者によっても違うと思います。授業はこのような学習のプロセスを学習者の思考に合わせて、興味を維持できるように、工夫する必要があります。まだ、そのような工夫が見られなかったようです。しかし、人に優しく対応しようとする姿勢はあったので、ちょっと「本気で」授業したらたぶんうまく教えられると思います。
参考
PPPについて
What is Presentation, practice and production (PPP)?
第9回:模擬授業4 11月25日
Wさんの授業:
工夫の多い勉強になる授業でした。教科書から離れてSDGsを扱って授業をしたいという考え方がよかったと思います。大切なことは、生徒にこのことを教えたい、学んで欲しい、という動機があったことです。これは、教育でも何でも基本中の基本でしょう。教師にそのような熱意がなければ、生徒の意欲を引き出すことはできないでしょう。
Why Passion is Important for Effective Teaching
Sさんの授業:
逆の意味で学ぶことの多い授業でした。最大の問題は、教科書から離れたにもかかわらず、used toとwould oftenに焦点を当てたことです。それが中学校3年生にとって1時間かけて学ぶことかどうかは疑問でしょう。生徒が満足できる授業となったでしょうか?文法や語句表現の理解は当然重要ですが、英語学習も目標は「英語コミュニケーション能力を養う」ことです。単に歌ったり、ゲームをしたりでは、もちろんそれは達成できませんが、語句のドリルだけをしていてもダメです。どうすれば一番いいでしょうか。これをきっかけに考えてください。文法を教えることにも工夫が必要です。
Planning a grammar lesson
生徒のことを考えると、工夫のない、準備しない、学ぶことがない、面白くない、授業は、誰も支持しないと、私は思います。考えましょう。
第10回:模擬授業5 12月 2日
Sさんの授業:
授業の開始(warmup)、(復習なし)、語句、文法、教科書音読、活動。。。とやってみました。授業の一通りの流れはなんとなく理解できたと思います。しかし、それがどうつながっているかというと、ちょっと課題が残ります。大きな問題は、教科書のテキストの内容にほとんど関係ない活動となったことです。「アメリカンドッグ」「綿菓子」など、子供が好きな食が英語でなんと言うかなど、もっと教科書の内容に関する言語活動が必要だったと思います。でも、工夫もあり、学んだことは多かったと思います。次につなげるためには、reflectionが必要です。よく考えてください。
Retelling: An evidence-based literacy strategy
Aさんの授業:
中学2年生に適した内容かどうかは別にして面白い試みでした。英語の学び方(study skills)に関する工夫を授業でどのように具現化するか。自分が学んできたことや学んでいることを実際の英語授業の中で取り入れてみることはよいと思います。「教える」も「学ぶ」もそのような良い意味での遊び心は必要です。結果的に失敗しても、結構学ぶことは多いです。教育の成果を検証するのはそう簡単ではなく複雑です。その意味で勉強になったと思います。さまざまなアイディアから工夫し効果的な授業活動を考えましょう。ただし、教育実習や実際の授業では、教科書があれば教科書を扱う必要があります。
Learning Languages
第11回:模擬授業6 12月 9日
Iさんの授業:
ていねいに多くの工夫がしてありました。手をかけた内容は絶対に報われると思います。教師の仕事の基本は世界共通で、目の前の生徒が喜んでくれたり、やる気になったり、目を輝かしてくれたりしてくれる授業をすることです。それは教育だけではなく何にでも当てはまるかもしれません。それがよく出ていました。ただ、改善の余地は多々あります。やはり効果的で効率的である必要があります。そのためにはまだまだかもしれません。そのような努力が積み重なると授業は相当よくなると思います。とても可能性のある授業でした。
一つだけ忘れないで下さい。授業は文法や語彙だけの学習ではなく、教科書の内容(テキスト)の学習も大切にしましょう。
教師の最も重要な仕事は授業です
教師の工夫で、授業の効果はここまで上がる
Oさんの授業:
中学の授業としては成立しないかもしれませんが、たくさんのことが盛り込まれていて、楽しかったのではないかと思います。このような積極的な態度はとても大切で、何に対しても有効だと思います。恐れないでやりたいだけやりましょう。アドバイスとしては、「何のためにその活動をするか?」をいつも問うことだと思います。ミニゲーム、比較級や最上級の活動など、それぞれ何を目標としているのか?やはり、英語のコミュニケーション力の向上だと思いますが、そのコミュニケーションの何が目的か?聞く、読む、話す、書くなど、何か具体的な目的を設定し、目標を明確にして活動を考えましょう。
各中・高等学校の外国語教育における「CAN-DO リスト」の形での学習到達目標設定のための手引き
共通して気になることは、やはり教科書のテキスト内容の扱いを軽くしていることです。検討してください。
教科書の本文をどう指導するかのヒントは次のビデオを見てください。教科書の内容を無視した授業は問題です。文法も語彙も発音も、4技能の活動も、教科書の本文の内容を基本に考えてください。
4技能5領域を統合させた教科書の指導
【第3巻】リテリングへつなげる教科書のリーディング指導
第12回:模擬授業7 12月16日
Mさんの授業:
クイズは、多くの場合生徒は興味を持ってくれると思います。単に英語の問題を出すよりも内容のあることをクイズにする方が効果的です。ただ、アプローチとしては英語だけで尋ね、解答も英語を使って答える活動にできたでしょう。また、世界遺産に焦点を当てました。それも悪くはないですが、実際の授業では教科書の内容である富士山に焦点を当てる方が適切だったと思います。全体的にまとまりのある構成ですが、実際に中学生に指導するときは、英語の4技能(聞く、読む、話す、書く)の活動と、文法だけでなく、語彙や発音に丁寧な指導を心がけるべきでしょう。
Oral Interaction Activities for All
Fさんの授業:
やはり先生は元気があることが大切です。明るく元気で、熱心、親切。学校の先生として生徒に好かれる三代要素かもしれません。「Any questions?」はあまりよい先生から生徒への発言ではないです。具体的に、できるかどうか確認したほうがよいです。電話のかけ方ですが、実際はどうなのか自分自身の体験で工夫したほうがよいと思います。教科書の情報はある面で古いことが多いです。電話のかけ方、コミュニケーションの方法は日々どんどん変化してます。できるかぎりオーセンティック(authentic)なことを提示することが大切でしょう。教科書の内容をベースに臨場感のある授業を工夫しましょう。
Using Authentic Materials in Foreign Language Teaching: How Text Inspector Can Help
第13回:模擬授業8 12月23日
Yさんの授業:
教科書内容に触れたていねいな指導を心がけたと思います。高校の授業は多様で型にはまった指導は特にないと考えたほうが良いです。その意味で「ていねいさ」は大切です。それとともに、工夫も大切です。その点でも、debateを取り入れたり、教科書を閉じて、リスニングに集中して内容を理解するなど、また、navigationについて考えさせるなどの活動は、教師として必要な姿勢です。一つ考えてほしいことは、教科書内容の背景をもっと深め、その内容について英語でやりとりできたらよかったかなと思います。英語でやりとりして教科書内容を深め、当時のnavigationnの方法やハワイとタヒチの地理、海流、気候などを発展的に考えると授業が広がると思います。次の考え方が参考になるでしょう。
Interaction Hypothesis
Nさんの授業:
いろいろと試してみた授業でした。テキパキを効果的に活動を組み立て、効率的に展開できる実践的な面を示した点は評価できます。活動自体は基本的なものですが、ねらいを明確に設定し活動を実践しました。一つ足りない点は、それをどう評価したかが多少あいまいでした。本来の中学校2年生の授業だとわかったかどうかをていねいに確認する必要があるでしょう。また、教科書の内容との整合性がポイントになります。There is/areという文法も重要ですが、50分の授業で教科書教材内容を中心に、語彙、発音、文法などと4技能とテクストの内容は一貫性を持つことは学習者にとって記憶に残す意味でも重要です。次のような実践もあります。
「タスク型リーディング授業」による中・高等学校英語科の授業づくり
第14回:振り返り 1月 6日
模擬授業についてディスカッション
(レポートにその内容を反映させること)
第15回:まとめ 1月20日
レポートの内容について4分程度話す
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